YouTubeの登録者数別の収入とは?そもそも収益化の条件と方法は?
YouTubeで収益を得るために、どの程度の登録者数が必要なのか気になる方も多いでしょう。
登録者数が増えると収入も増加するように思われがちですが、実際の収益はそれだけに依存しません。YouTubeでの収入には再生回数や視聴者のエンゲージメント、広告単価などが影響するため、登録者数が多くても収益が少ない場合や、逆に少数の登録者でも高収益を得ている場合もあります。
本記事では、YouTubeでの登録者数と収入の関係を解説し、収益を増やすためのポイントについてもご紹介します。
目次
YouTube収益の仕組み
YouTubeの収益の中心となるのが広告収入です。動画やショートフィード内に表示される広告を通じて、広告主が支払った料金の一部がチャンネル運営者に分配されます。広告の種類は次のとおりです。
・インストリーム広告
・ディスプレイ広告
・バンパー広告
インストリーム広告
まず「インストリーム広告」は動画の再生前、再生中、または再生後に流れる広告で、スキップ可能なものとスキップ不可のものがあります。
スキップ可能インストリーム広告は、5秒後にスキップできる形式で、広告を最後まで見た場合、または30秒(広告が30秒以上の場合)視聴されたときに広告料が発生します。
スキップ不可インストリーム広告は最後までスキップせずに視聴が必要で、通常15秒以内の長さです。視聴完了が必須のため、視聴者に広告内容が確実に届きやすい点が特徴です。
ディスプレイ広告
「ディスプレイ広告」は、YouTubeの動画再生ページの周辺に表示されるバナー形式の広告です。視覚的な要素を含むため、視聴者が興味を引かれるような静止画やテキストが重要になります。ディスプレイ広告は、視聴の邪魔をせずに広告を見せることができるため、主にPCやタブレットでの視聴時に表示されることが多いです。
バンパー広告
最後に「バンパー広告」は、YouTube動画で表示される6秒以内の短い広告で、スキップができない形式です。短時間でブランドメッセージや製品イメージを視聴者に確実に届けることができるため、ブランドの認知度向上や印象付けに効果的です。
Youtubeの収益化の条件
YouTubeで収益を得るためには、YouTubeパートナープログラム(YPP)への参加が必要です。2023年8月以降、収益化の条件が緩和され、以下の要件を満たすことで参加が可能となりました。
・チャンネル登録者数:500人以上
・公開動画の要件:過去90日間に公開した動画が3本以上
・視聴時間または視聴回数:以下のいずれかを満たす必要があります
・過去365日間の公開動画の総再生時間が3,000時間以上
・過去90日間のショート動画の視聴回数が300万回以上
これらの条件を満たすことで、収益化できます。
YouTubeを収益化する手順
YouTubeを収益化する手順は次のとおりです。
・YouTubeパートナープログラムへの申請
・Google AdSenseアカウントを作成し連携する
・動画の収益化設定
・収益の確認と管理
YouTubeパートナープログラムへの申請
上記で紹介したように、収益化するためには条件が必要です。条件を満たしたら、次はパートナープログラムへ申請をします。
まず、YouTube Studioにアクセス YouTube Studioにログインし、左メニューから「収益受け取り」を選択します。
次に、収益化の利用規約をよく確認し、同意します。このステップは必須で、違反すると収益化が取り消される可能性があるので注意しましょう。
Google AdSenseアカウントを作成し連携する
収益を受け取るには、AdSenseアカウントが必要です。
AdSenseアカウントがない場合は、Google AdSenseにアクセスして登録します。アカウントの作成には基本的な個人情報の入力が必要です。
アカウントを作成したら、「収益受け取り」セクションからYouTubeと連携します。
動画の収益化設定
YouTubeを収益化するには各動画で収益化を有効にする設定が必要です。
YouTube Studio内で、個別の動画に対して収益化の設定を行います。
まず、動画に表示する広告の種類を選びます。スキップ可能広告、スキップ不可広告、ディスプレイ広告などが選択肢です。
そして広告の効果を上げるために、動画のカテゴリや内容を適切に設定します。
収益の確認と管理
収益化が始まったら収益を管理しましょう。
YouTube Studioの「アナリティクス」で収益状況が確認できます。
AdSenseにログインし、収益が一定額(通常8,000円)に達すると支払いが行われます。支払い方法や受け取り先の口座を正確に設定しておくことが重要です。
登録者数と収入の関係
YouTubeの収入は登録者数の影響を受けますが、収益の主な要因は再生回数、広告単価、視聴者層、動画内容などにあります。登録者数の目安ごとの収入は、次の通りです。
1万人は数万円程度
1万人の登録者がいると、動画1本あたりの再生回数は数千から1万回程度になることが多いです。
広告収益が主な収入源となる場合、ジャンルにより異なりますが、再生回数1回あたりの収益(CPM)は0.5〜2円ほどです。数万回再生される動画を毎月複数投稿できれば、月間収益は数万円に達します。
登録者数1万人はファン層の定着が期待できる段階で、少数でもエンゲージメントの高い視聴者を獲得し、再生数を安定させることが収益化のカギとなります。
5万人は10万円〜30万円
5万人の登録者がいる場合、動画1本あたりの再生数が1万〜5万回を超えることも増えます。再生数に基づく広告収益が安定し、スポンサー収入も見込まれ始めるのがこの規模です。
登録者数5万人まで増えると広告収益だけでなく、企業からの商品レビューやプロモーション動画のオファーも増加するため、収益源が広がり、安定収益に繋がります。
10万人は30〜70万円程度
チャンネルが10万人規模になると、動画1本あたりの再生数が10万回以上になることも多くなり、広告収益だけで毎月数十万円の収益が見込めます。
スポンサーからのオファーも増え、1本のスポンサー動画で数万円から数十万円の収益を得ることも一般的です。また、ファン層が安定しているため、商品プロモーション動画を投稿すると売上が上がりやすく、企業からの評価も高くなります。
広告収益とスポンサーシップの両方が充実し、さらに自身の商品販売やメンバーシップでの収益も狙いやすい段階です。
20万人は50〜100万円程度
20万人の規模では、再生回数が月間で数百万回に達するケースも増え、広告収益の柱がさらに強化されます。
また、スポンサー案件の単価も上がり、動画1本あたり数十万円のオファーがあることも珍しくありません。
企業とのコラボレーションやブランドとのタイアップも増加し、自分のブランドを立ち上げるYouTuberも増えます。
登録者数が20万人まで増えて収益が安定すれば、ファンが定着することで高い視聴率が維持され、チャンネル運営の影響力も増大します。
30万人は70〜150万円程度
登録者数が30万人まで増えると、動画1本あたりの再生回数も大幅に増え、月間再生回数が数百万回になることもあります。
また、企業タイアップやコラボ案件が増え、収益に直結する機会が増大します。
ブランド価値が強化され、他のプラットフォームやオンラインショップでの収益も見込めるようになります。
40万人は100〜200万円程度
40万人規模のチャンネルは動画1本あたりの再生回数が10万回以上になることが多く、月間の総再生数も数百万回に達するケースが一般的です。
1再生あたりの収益(CPM)が約1〜2円と仮定すると、広告収益だけで月に100万円を超える可能性もあります。
またこの規模になると企業案件が大幅に増加し、1本あたり数十万円、場合によっては100万円規模のスポンサー依頼も見込めます。企業とのタイアップやブランドとのコラボも増え、広告収益に加えて、収益の多様化が進みます。
50万人は150〜300万円程度
登録者数が50万人まで増えると、再生回数の増加とともに収益性も上がるため、安定した収入が期待できます。
YouTubeでの影響力が確立され、収益の中心は広告とスポンサーシップが占めるようになるでしょう。
チャンネルの影響力により、ブランド提携や大規模なプロモーション企画も可能になり、収益が急成長しやすくなります。
100万人は300〜700万円以上
トップYouTuberとしての地位を確立し、動画再生数も安定的に高いことが期待できます。
広告収益に加え、スポンサーシップ収益も相当な額にのぼり、企業との共同プロジェクトや商品プロモーションなど、多様な収益手段が可能です。
グッズ販売やオンラインイベント、ライブ配信など、ファンとのインタラクティブな収益モデルを導入することで、さらなる収益拡大が見込めます。
チャンネル登録者数を増加させる方法
チャンネル登録者数を増加させる方法は次のとおりです。それぞれ詳しく解説します。
・コンテンツの質と一貫性の向上
・視聴者とのエンゲージメント強化
・チャンネルのプロモーションと最適化
コンテンツの質と一貫性の向上
チャンネル登録者を増やすためには、まずコンテンツの質を高め、投稿内容に一貫性を持たせることが重要です。
視聴者が「このチャンネルを登録すると役立つ情報が得られる」「楽しく学べる」と感じられる価値あるコンテンツを提供することが、リピーターを増やす鍵となります。
また、一定の頻度で動画を投稿することで視聴者に期待感を持たせるとともに、視聴習慣を作りやすくします。
さらに、シリーズ化や一貫したテーマに基づいて動画を作成することによって、視聴者が次の動画も楽しみに待つ状態を作りやすくなるため、新しい動画がリコメンドされやすくなり、登録率の向上に寄与します。
視聴者とのエンゲージメント強化
視聴者とのエンゲージメントを強化することで、登録者を増やす土台を作ることも大切です。
視聴者のコメントに返信したり、質問を募って答えるなどの交流を行うことで、視聴者のロイヤリティが向上し、チャンネルへの愛着が増します。
さらに、アンケートやQ&A形式の動画、ライブ配信など視聴者が積極的に参加できるコンテンツを導入することで、視聴者との絆が強まり、新規登録のハードルが下がります。
こうした活動を補完するため、TwitterやInstagramなどのSNSも効果的に活用し、動画の予告やメイキングシーンを投稿をし、視聴者との接点を増やすのでおすすめです。
チャンネルのプロモーションと最適化
チャンネル自体のプロモーションと最適化を行うことで、より多くの視聴者に動画を発見してもらいやすくするのも重要です。
例えば、サムネイルやタイトルのデザイン・表現を最適化することで、視聴者が「クリックしたくなる」ビジュアルやキャッチーな見出しを作り出し、動画へのアクセスを増やせます。
また、他のYouTuberとコラボレーションすることで、相手の視聴者層にもアプローチが可能になり、登録者数が増える効果が期待できます。
さらに、動画の内容に合ったキーワード設定やSEO対策を行うことで、検索結果や関連動画に表示されやすくなり、YouTube内外からの流入が見込めます。
広告収入以外のYouTube収益
広告収入以外のYouTubeで得られる収益は次のとおりです。それぞれ詳しく解説します。
・チャンネルメンバーシップ
・スーパーチャット・スーパーステッカー
・グッズ販売
・アフィリエイトマーケティング
・スポンサーシップやブランド案件
チャンネルメンバーシップ
チャンネルメンバーシップは、視聴者が月額で一定額を支払い、メンバー限定の特典を受け取れる仕組みです。
YouTuberは特定のメンバーに対して、通常の視聴者がアクセスできないコンテンツを提供したり、専用のバッジを付与したりします。
例えば、メンバー限定のライブ配信や動画、個別のチャット対応、特別イベントなど、より親密な交流が可能です。視聴者がメンバーになることで収入が安定するだけでなく、ロイヤルファンとの関係も強化されます。
メンバーシップは、特にファンの忠誠心が高いクリエイターにとって有効な収益モデルです。
スーパーチャット・スーパーステッカー
スーパーチャットとスーパーステッカーは、視聴者がライブ配信中にチャットで支払いを行い、コメントを強調表示させたり、ユニークなステッカーを表示したりできる機能です。
スーパーチャットで支払われた金額はクリエイターの収入となり、配信者は視聴者からの応援をリアルタイムで受け取れます。
特に人気のある配信では多くの視聴者がスーパーチャットを利用するため、ライブ配信ごとに高額な収益を生むことも珍しくありません。
また、スーパーチャットのコメントは他の視聴者にも目立つ形で表示されるため、視聴者間の一体感や盛り上がりを生む要素にもなり、ライブ配信全体が活性化される効果もあります。
グッズ販売
グッズ販売は、視聴者がYouTuberを応援する形として定着してきています。
YouTubeの「マーチャンダイズ機能」を利用すれば、チャンネルの下部に公式グッズを表示することが可能です。
これにより、視聴者は動画視聴と同時にYouTuberのオリジナルグッズを購入できるため、ファンが増えると収益も上がりやすくなります。グッズの内容は、Tシャツやステッカー、マグカップ、ポスターなど幅広く、デザインや品質にこだわることで視聴者の満足度がさらに高まります。
自分のチャンネルやキャラクターに合ったグッズを作成し、販売することでファンとの結びつきが強まり、YouTuberとしてのブランド力も向上します。
アフィリエイトマーケティング
アフィリエイトマーケティングは、動画の説明欄や固定コメントに商品やサービスのリンクを貼り、視聴者がリンクを通じて購入すると収益が得られる仕組みです。
たとえば、コスメのレビュー動画で紹介した商品へのリンクを記載し、視聴者がそのリンク経由で購入するとYouTuberに紹介料が発生します。
Amazonや楽天、特定のブランドなどがアフィリエイトプログラムを提供しており、視聴者の購買意欲を高められるコンテンツであれば収益が安定しやすくなります。
この手法は、YouTuberが視聴者に価値ある情報を提供しつつ、収益化することが可能で、特に商品レビューやおすすめリストを発信するクリエイターに向いています。
スポンサーシップやブランド案件
スポンサーシップやブランド案件は、YouTube以外での広告収入を補完する方法として非常に人気があります。企業はYouTuberに対し、特定の製品やサービスを紹介する契約を結ぶことで、YouTuber側は企業から報酬を受け取ります。
この場合、紹介する内容や条件によって報酬額は異なりますが、影響力が大きいYouTuberほど高額の案件を受けることができます。例えば、ガジェット系チャンネルが新しいデバイスをレビューしたり、美容系チャンネルが新製品を使ってメイク方法を紹介したりすることが多いです。
また、YouTuberにとって自分のイメージと合うブランドとのタイアップは、視聴者からの信頼も得やすく、ファンからの支持を維持しやすくなります。YouTuberにとっては単発の広告収入よりも高収益を得られるため、特に企業との長期的なパートナーシップが確立すると、安定収益に繋がります。
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